登校後、教室で担任へ声をかけてきた1年生。「先生、これを給食の方へ…。」
この1年生が持っていたのは、自宅から持参した給食用の予備の箸でした。どうやら、以前に、自らが給食セットを忘れてしまった際に、本学園の給食配膳スタッフから替えの食器を借りたことを気にしていたようで、そのお礼をしたかったようなのです。
「良い心がけですね。給食の時間に、お渡ししましょうね。」
と、担任は声をかけると朝の会の前から心がほっこりとする思いになりました。今週の全校朝礼で「公共心」について話を受けた児童が、誰かのお世話になって日々の生活を送っていることに気づき、今日のような善行に至れたからです。
午前中の授業が終わると、この児童はきちんと持参物を手渡すことができ、今日は自分の大切にしている給食セットで美味しくご飯を食べていました。
誰かのために尽くせる人として「世の光、地の塩」になれるよう、学びの日々を過ごしている本校の児童、特に、1年生の心の成長を実感できる日となりました。