8月3日(土)に、今年度1回目の生態学教室を開きました。
昨年度に続いての、夏の観察会です。
暑い中、10家庭が参加してくれました。
卒業生の中学生2人も参加してくれました。
今回、特別講師として、元筑波大学教授・三重大学名誉教授の渡辺守先生を招いて観察会を開きました。
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学園近くの矢那川ダムへ行き、昆虫観察をしてきました。
ハグロトンボを捕って雌雄を見分けたり、
シマアメンボを水面から上手くすくえなかったり、
よちよち歩くジャコウアゲハの幼虫をかわいいと言ったり…。
子どもたちの反応ひとつひとつが新鮮でした。
先生からのレクチャーも交えながら、多くの昆虫や植物の観察ができ、子どもたちも、お家の方々も興味津々でした。
(多くの人数で虫捕りをして、共に自然に親しむのも、嬉しいものですね)
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暁星国際小学校も自然は多いとはいえ、矢那川ダムの環境は これまた違います。
するともちろん、出逢う昆虫たちも違います。
なかでも、流水域に生息するハグロトンボは東京都では絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、本県でもなかなか見る機会がなくなりました。
シマアメンボも、今後の環境の変化によって、見ることが少ない種になりつつあります。
また、10年前は確認できなかった移入種のアカボシゴマダラも ダムには生息しています。
色々な出逢いが今日はありました。
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最後、小学校に戻って、渡辺先生に生物の講義をしていただきました。
今日観察したカワトンボ科の繁殖戦略や、トンボの生活史についてふれることができました。
お家の方々も熱心に聞いてくださり、質問も沢山してくださいました。
(学ぶ楽しさって、素敵ですね)
今日見られた昆虫たちをどうして観察し続けられるのか。
また、この昆虫たちの生息場所は、どうやって維持されているのかを考える場となりました。
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夏休み、親子揃って自然に親しむ時間を共有できたこと。
小中学生とお家の方々、先生たち…様々な人々が自然の中でふれあえたこと。
学校周辺の貴重な自然に出逢えたこと。
多くの喜びがありました。
今日出逢えた昆虫たちを、これからも観察することができるように。
そのために、目の前の自然を大切なものとして受けとめられるように。
子どもたちにとっても、大人にとっても、何か考えることがあったようであれば、嬉しいです。
夏休みが明けてからも、小学校では子どもたちから「こんな虫が捕れました!」という声が聞けることと思います。
今から楽しみにしています♪