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プリュオーコース案内

May, 2025
暁星国際小学校

本校の「レギュラーコース」第1学年新入生の募集は、2024年3月をもって終了いたしました。
2025年4月からは、新設の「プリュオーコース」1クラスと従来の「インターナショナルコース」1クラスの2コースとなっております。
2026年度第1学年入学後は、「プリュオーコース」がA組、「インターナショナルコース」がB組になります。

1.「プリュオーコース」開設の背景

学園の創立者であるドミニコ田川茂神父は、2023年7月に97歳で帰天されました。
田川神父は、教育修道会マリア会の神父として、同会創立者のシャミナード神父の教えに忠実に生き、教育の普及に生涯を捧げた神父様でした。
その田川先生の教育方針を端的に表した言葉が”Plus Haut”です。
これは、「より高く」という意味のフランス語です。
plusは英語のmoreに当たり、hautは英語のhighに当たります。
新コースの開設とこのコースのネーミングは、創立者、田川先生の帰天を機に、わたしたちが田川先生の遺志を必ず受け継いでいくという強い決意を表したものです。

また、もうひとつの開設の背景として、近年、本校の学校説明会や授業見学会に来て下さる方の大部分が、インターナショナルコースへの入学を希望しているということがあります。
これは、お子様が英語を話すようになってほしいというお父様、お母様の期待の表れと思われます。
しかしながら、本校のインターナショナルコースに入学するためには、あらかじめ、英語ができるお子様でなければなりません。
そこで、新しいコースを開設し、高い学力の潜在能力を有しながらも、英語力の不足から本校の受験を諦めていた方々に、入学時の英語力を問うことなく受験していただき、入学後に、一日一日と英語力を進歩させながら、総合的な学力の向上を目指していただきたいと考えるに至りました。

2.「プリュオーコース」の目標

プリュオーコースが目指すものは、インターナショナルコースと同様に、本校の教育目標である「世の光」として世界に奉仕する人材の育成です。
これは、創立者田川神父の教育信条であり、聖書のみ言葉から来ています。
マタイの福音書には、次のように書かれています。
「あなたがたは地の塩である。もし塩がその効き目を失ったならば、何をもって塩に塩気を取り戻せようか。その塩はもはや何の役にも立たず、外に捨てられて、人に踏みつけられるだけである。あなた方は世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。また、灯をともしたとき、それを桝の下に置く人はいない。燭台の上に置く。こうすれば、それは家の中のすべての人々のために輝く。このように、あなた方の光を人々の前に輝かしなさい。そうすれば、人々はあなた方のよい行いを見て、天におられるあなた方の父をほめたたえるであろう。(マタイ5-13)」

社会で有益な人材(世の光)として奉仕するためには、塩気があるがゆえに人々の役に立っている塩のように、役に立つことのできる能力がなければなりません。
国際会議の場で日本語しか話せないとしたら、どうでしょうか。
役に立つことはできません。
病気の人を前にして、医学の知識がなかったら、どうでしょうか。その人の病気を治すことはできません。
 聖書を学び、人間として立派な人間性を身に付けるという大きな目標に加えて、福音書のこの教えに従い、神様から授かったひとりひとりのタレントを磨き、世に貢献する人材を育成することが、私たちの目指すものです。

3.「プリュオーコース」の内容と特徴

 プリュオーコースは、以下のような教育内容で、コースのタイトルである”Plus Haut”(「より高く」)を日々目指しています。

  • 家庭が英語環境でない児童が英語に接する時間を多く設けるため、外国人教員が学級担任を務め、授業だけでなく、学級活動全体の中で英語を用いるようにしています。
  • 日本の教科書を用いて、日本の初等教育を英語と日本語の2言語で提供しています。
  • 現1年生は、英語、算数、生活科、図工の授業を英語で受けています。必要に応じて、日本人教員が加わっています。また、国語、宗教、音楽、体育の授業は、日本語で受けています。フランス語の授業は、日本語とフランス語を併用した授業です。3年生からは、算数の他に社会と情報を英語で、理科は日本語での授業を計画しています。
  • 学校との連絡において保護者に英語力があることはとても有益ですが、必須ではありません。担任と保護者との連絡は、翻訳機能のあるコミュニケーションアプリを用いて行っています。必要に応じて、日本人教員が加わります。
  • 算数のドリルは、日本語のものです。
  • “Plus Haut”の精神に基づき、将来的に、ハイレベルな問題集を併用するなどし、思考を深めたり、工夫する力を育むよう努めていきます。
  • 母国語以外の言語を用いて一般教科を学ぶことにより、知能そのものを刺激される工夫をしています。
  • 第1学年入学者の選抜に当たり、英語力は問いません。
  • 将来、日本人のアイデンティティを持ちながら、英語と日本語のバイリンガル人材として、  医学や自然科学分野での活躍を目指す児童を歓迎します。
  • 卒業後は、本学園の中高特進コースに接続し、レベル別の英語教育を受け、難関大学を目指します。インターやヨハネに進学することもできます。