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インターナショナルコース案内

1.インターナショナルコースと学園創立者、ドミニコ田川茂神父

学園創立者のドミニコ田川茂神父は、「国際人の育成」を目標に、1979年に暁星国際高等学校を開設し、帰国後の教育が社会問題となっていた海外赴任者の子弟の受け入れを開始しました。
当時、帰国子女の受け入れを主たる目的として設立された高等学校は、全国に4校だけでした。
学芸大学附属高等学校大泉校舎、ICU国際高等学校、同志社国際高等学校、そして暁星国際高等学校でした。
田川神父は、暁星国際高等学校開設に先立ち、その数年前から、ホテルオークラの一室を借り、大学教授や財界人、自民党の代議士等とともに、日本の国際教育についてのフォーラムを開いていました。
当時は、日本企業の海外進出が増え始めた頃であり、海外との交流や街で見かける外国人の数、日本在住の外国人の数は、今とは比較にならないほど少ないものでした。
田川神父は、留学など珍しい時代に、船旅でフランスのマルセイユ経由でスイスに赴き、スイスのフリーブル大学で神学を修め、司祭として叙階されました。
その後、フランスに留学したり、アメリカに滞在したりした経験や神父として時には1か月に及ぶ英語やフランス語での会議や研修の経験、そしてフォーラムでの各界からの求め等に基づき、「国際人の育成」が急務であることを深く捉え、木更津市矢那の森の中に全寮制男子校の暁星国際高等学校を開設しました。

その後、帰国子女教育の波は急激に勢いを増し、世界の主要都市に在外教育施設の高等学校がおよそ10校、誕生しました。
私たちの学園も英国のミルトンキーンズ市に英国暁星国際学園を設立しました。
また、国内でも帰国子女を積極的に受け入れる学校が大幅に増え、社会問題であった帰国子女の受け入れ問題は落ち着きを見るに至りました。
本学園は、暁星国際高等学校の開設から10年後の1989年、「国際人の育成」の目標を、帰国子女を受け入れるだけに留まらず、帰国子女と同等の語学力と国際センスを持つ人材を積極的に養成する方向へとシフトし、当時、日本の1条校で初めて一般教科を英語で教えるイマ―ジョン教育を開始するとともに、比較文化論や宗教、外国文学、フランス語等の他の授業にも力を入れました。
そのときのコースの名称は、英国暁星国際学園にあった英国大学進学コースの「アングロアメリカンコース」を継承し、「アングロアメリカンコース」と名付けました。
このようにして誕生した「アングロアメリカンコース」は、その後、コース名を「インターナショナルコース」という名称に変更し、高等学校だけでなく、中学校そしてやがては小学校にも開設されました。

2.本校の現在のインターナショナルコース

本小学校のインターナショナルコースは、イマ―ジョン教育を提供するコースとして始まり、その歩みを続けて参りましたが、近年、その姿が少しずつ変化しています。
それは、日本に永住する外国人の数が増えたことにより、英語を母国語とする子供たちの数が増えたり、国際結婚の増加により、父母の一方が英語を母国語とする子どもの数が増えたことです。
また、企業の海外駐在や両親の留学などの増加に伴い、帰国子女の数も増えています。
このような背景から、本校のインターナショナルコースは、自然な流れの中で、イマ―ジョンコースと言うよりもむしろ、英語を生活言語とする≪インターナショナルスクールタイプ≫のコースになっています。
国内のインターナショナルスクールの数は増えつつあるものの、その数は日本に在留する外国人の増加傾向に比例するものではなく、また、国や県からの援助がないインターナショナルスクールの学費は在留外国人にとって大きな負担となっています。
本校は、このような在留外国人子女に英語での初等教育の機会を提供するとともに、この子供たちが、将来、日本社会で生きていくための日本語や日本的思考様式を学ぶ機会を提供したいと考えています。

インターナショナルコースは、家庭環境が英語でない家庭のお子様にとっても、英語力を伸ばすための良い環境と考えられますが、家庭環境が英語でないお子様がインターナショナルコースに入学または編転入を希望する場合、英語での学校生活と英語での授業について行くことのできる英語力が必要となります。

3.「インターナショナルコース」の内容と特徴

インターナショナルコースの主な特徴は、以下の通りです。

  • 学級担任は、現在、スリランカ、カナダ、ジャマイカ、フィリピン出身の外国人教員が担当し、大部分の授業および学級活動はすべて英語で行われます。
  • カリキュラムは、日本の初等教育のための学習指導要領に定められている各教科と授業時数に基づいています。それらに加え、週6時間の英語、週1時間の宗教、週2時間のフランス語の授業があります。
  • インターナショナルコースの教科書は、アメリカの公立小学校で使用しているものと同じものです。(参考:本学園中学校インターナショナルコースの教科書は、オーストラリア、ニューサウスウェールズ州の学校と同じもの、高校の教科書はアメリカのものです。)
  • 本校のインターナショナルコースでは、日本人児童も外国人児童も英語と日本語とのバイリンガルになることを目指しています。
  • 学級担任と保護者との連絡は、翻訳機能のあるコミュニケーションアプリを用いて行っています。
  • 小学校卒業後は、本学園の中高インターナショナルコースに進学し、海外の大学やTOEFL, SATを必要とする日本の国際教養系の大学学部に進学することができます。また、特進コースやヨハネ研究の森コースへ進学し、他分野の学部に進学することも可能です。