本学園、高校のインターナショナルコースでは、チームが1つのテーマについて自由研究を行ない、Powerpointにまとめ、口頭発表を行なう催しを行なっています。全員参加による自由研究を発表できる場は、生徒の科学の芽を育むのにふさわしい場です。もちろん、将来、生徒全員が理系に進路をとることはないでしょう。しかし、予想を立て、考察へと導く一連の流れを組み立てることは、物事を論理的に考え得る上で必要なことです。
この催しのようなことを、是非小学校でも取り入れたいと思い、今年、理科学習発表会を行ないました。全学年全児童が参加し、個人またはチームによる自由研究をポスターにまとめました。
今年はCOVID-19の影響で、著者に内容を説明してもらうポスターセッションの機会を設けることはできませんでした。代わりに、全学年が廊下のポスターを見て回り、印象に残ったポスターの著者に対し、感想カードを書き、担任経由で渡すことを行ないました。
廊下に展示された自由研究は、物理・化学・生物・地学の各分野の発表が並びました。
低学年は、漢字や難しい英単語が並ぶポスターを眺めているだけかと思いきや、真剣に見つめ、気になったポスターのことを感想カードに記していました。先生方から、各ポスターの内容の説明を受けた後も、「これ、何ですか?」と、さらに詳しく聞きたいと、先生に質問してくる子も多く、非常に熱心でした。
高学年は、研究の内容もさることながら、デザインも工夫し、人目を引くようなポスターに仕上げていました。また、下級生のポスターを見た後、これからも頑張るようにと、励ますような感想をカードに書いてくれました。
興味をもったことを実験し、ポスターにまとめ、また、他の子の取り組みを見ることで、子どもたちの科学の芽が養われる場になったと思います。
写真:A組のポスター、B組のポスター、B組のポスターを見学し、感想カードを記す低学年